■ シェル四球試験 Wear(摩耗試験)、及び温度安定化制御開発

シェル四球試験の摩耗試験の中で、ASTM D2266 グリースの耐摩耗性試験を実施 (D4172 潤滑油試験も対応)

【概要】
この試験方法は四球試験(すべり試験)におけるグリースの摩耗防止特性を評価するものである.底面に固定されグリースで潤滑された3 つの固定鋼球に対して荷重を受けて回転される(下写真参照).固定ボール上の摩耗痕の直径は、試験の完了後に測定する.

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【テスト条件】
1) ボール材 AISI standard steel No. E-52100 Grade 25 EP
2) ボール径 12.7 mm (1/2 インチ)
3) 荷重 400 N
4) 試験時間 60 分
5) 温度 75℃
6) 回転速度 1200 rpm
7) データ収集範囲 摩擦力,荷重,回転速度,温度

【ハードウェア構成】
1) 負荷センサー(1000N)
2) トルクセンサー (22.6 Nm)
3) 上部回転モジュール(上部鋼球回転)
4) すべり四球試験機用アッセンブリ(底面3 試験球は固定)
5) 温度コントロールチャンバー
6) 3Dイメージプロファイルメーター

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【試験結果】

下表,写真の通りである。3Dイメージプロファイルメーターは,試験機から四球試験片を取り外す事無く試験後に測定が可能であり簡単に摩耗傷の直径が測定できる.また、摩耗試験中の温度安定については日本国内にて冷却ファンを取り付けることで制御可能である