■ シェル四球試験 EP(焼付き、溶着試験)

序章

潤滑剤の油膜を破壊する極圧潤滑時の摩擦面の焼き付き等の損傷を防止する潤滑剤の能力(負荷能力)を評価します。

4bep01.

左は試験の図、また溶着した場合の試験片結果

試験条件

試験温度 27 +/- 8 ℃ (RT)
回転数 グリースの場合は 1770 +/- 60 RPM
    潤滑油の場合は 1760 +/- 60 RPM

試験時間 10 秒 EP までの積込み/焼付き

焼付きが起こるまで荷重を上昇させること(ASTM試験法に記載あり)
摩耗痕半径(1つのボールのみまたはすべてのボール)を測定し、さまざまなパラメータを計算

初期焼付荷重(ISL)
摩耗傷径・発煙・異音・その他試験機に起きた状態から評価

溶接荷重(WL)
ボールを完全に溶接または摩耗傷 (4mm >)

荷重摩耗指数 (LWI)
計算式から計算
= (加えられた荷重 * ヘルツ瘢痕直径) / 平均瘢痕直径(詳細は試験法より)

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試験結果

低加重から250Kgまで増加させた結果、250Kgで完全に溶着が発生。
各荷重を X(荷重)VS Y(摩耗径)でグラフ化することで、初期焼付荷重(ISL)も検出可能であり、また荷重摩耗指数 (LWI)
の計算も可能である。

まとめ

以下の動画はEP試験10秒の動画であり、このように安定した動作で試験が可能となる。
MFT-5000はASTMに準拠した下部回転型(模擬的にオイルカップを回転させるものではなく)であり、堅牢な試験機により安定したデータの取得が可能である。