【概要】
オイル,及び添加剤を入れたオイルの性能差を評価すべくボール・オン・ディスク試験によりストライベック曲線の比較をする.摩擦力
(Fz),荷重 (Fz),摩擦係数,等のデータを収集する.Figure 2 はテストのセットアップイメージである.(本試験機のスペックと
しては最大で5,000Hz でのデータ収集が可能である)
1) 回転速度 0.5,1,2,5,10,25,100,200,500,800,1000,1200,1500,2000,3000 rpm
2) 荷重 100N
3) 測定方法 各回転速度につき1 分間測定
4) ベースオイル 5W-30 モーターオイル、及びナノ添加剤入りオイル
1) 負荷センサー(1000N)
2) 上部ボールホルダー
3) 下部ディスクホルダー
4) ロータリードライブ
5) 高速対応用アンチスプラッシュオイル容器
【試験結果】
緑曲線 ベースオイルのみ
青曲線 ベースオイル + 添加剤
グラフ(Figure 3)より速度がある一定の速度以上で摩擦係数が急激に低下しているのが分かる.また,添加剤を入れる事で摩
擦係数が低下している。ストライベック曲線は速度変化による摩擦変化を正確に確認することができ,潤滑油の特性を規定するのに非常に有効であることが分かる.同様に添加剤の特性を評価する事にも有効に使用できるものである.